マネージャーの平井です。
一昨年に続き、今年も北海道の中高一貫校の北嶺中を受験した男の子がいました。
一昨年北嶺中に進学したS君。福島に帰省した際には、中学受験する子たちに応援に駆けつけてくれていました。(ありがとうS君!)
そのS君の話を一番熱心に、それこそ食い入るように話を聞き、どんな中学生活を送っているのか質問していた一人の生徒がいます。
それまでの彼の中に、中高一貫校で寮生活を送る、といった世界はなかったのでしょう。
先輩の話に刺激を受け「そんな中学生活もあるのか」と思ったのか、「北嶺中に行ってみたい」と話し始めます。
話を聞いた当初は、正直「そうは言っても、やっぱり自宅から通える中学を選ぶだろう」と考えていました。
入塾当初は、問題が解けなくて悔し涙を流してしまうような、発表するとなれば耳まで真っ赤にして話すような、どことなく頼りない印象もあったからです。
しかし、彼の中で北嶺中への想いは着実に大きくなっていたようで、10月にお家の方から、北嶺中を受験する旨の話をうかがいました。
彼の学力からすれば楽々と、福島高校に進学して大学へ、という道もありました。
が、敢えてそうせず、わずか12歳の少年が、「親元を離れる決意」をし、全寮制のある中学校を志し、受験を決めたのです。
その後の彼の頑張りには目を見張りました。火曜日に授業、水曜日に受験対策、木曜日に自習、金曜日に授業、土曜日に授業と受験対策・・・
他の受験生たちの受験が12月に終わっても、彼の受験対策は続きました。冬休み中はほぼ毎日塾にきて学習し、一切の弱音を吐くことなく、黙々と過去問に取り組みました。
決して近くからのご通塾ではありませんので教室に来るのにも、40〜50分かかります。
本人の決意を受け入れ、宝物である我が子を親元から離すご決断をし、全面的にバックアップされたご家族様には本当に頭が下がります。
目の前で未来を担う子どもがグングンと力をつけていく様子を目の当たりにする機会、一つの目標に向かって努力する姿、それを応援させていただく機会をいただき、一緒に取り組めたことは、感謝以外の何物でもありません。