1週間の終わりの土曜日、
私は、中3生Sセレクトクラス数学で1週間の授業が終了。
「今週も、今日も、良い子たちに囲まれて幸せだったな。充実したな。」なんて振り返りながら、
授業後の3F中学部教室を見廻り、エアコン、電気をOFFにし教室を出ると、
電気も半分落ちて、薄暗くなった廊下に、ひとり中3男子「T君」の姿が…。
彼は、口数は多くない子ですが、純粋で素直で、でも決して行動がテキパキしているほうでもなく、
最後になってしまったのかなと思い、
「あ、ゴメン、電気消しちゃったね。」と話しかけてみると、
最後になってしまった理由がわかりました…。
なんとT君は、
友達が帰ったあと最後まで、ひとりもくもくと下駄箱ロッカーのスリッパを上段に綺麗に揃え直してくれていたのです。
それをみて、もう、
「ありがとな」「そういうことをできる君って、素晴らしいね。」
「少なくとも、俺が中学生のころは、そんなことはできていないな」
くらいの話ししかできませんでした。
お恥ずかしいことに気がついていませんでしたが、
おそらく、彼の性格からして、これまでもそうやってくれたいたのかと容易に推測がたちます。
誰にお願いされるでもなく、何を求めるでもなく。
そういう子なんです。T君は。
そんなT君に、我々ができることは、やはり学業面で背中を押すこと、
なんとしても志望を実現するお手伝いを全力ですることしかないだろう。
台風あり、暑い日も続いての1週間でしたが、
T君のお陰で、最高に心が爽やかになって、週の終わりの家路につくことができました。
ありがとう。