こんにちは!マリン教室国語科担当の齋藤です。
今年度のサマーセッションで4・5・6年生が取り組んできた
思考探求学習「書く力」編、いよいよ最終回を迎えました。
どの子も今回の講師である金田一秀穂先生が大好きです。
テレビなどでもおなじみの日本を代表する言語学者。
福島の子どもたちが楽しそうに金田一先生の授業を受ける姿を見ていると、
「学び」のあり方も質も、
私たちが子どもだった頃からずいぶん進化したんだなあ、と感慨深いものがありました。
さて、今回子どもたちが取り組んだのは、
「自分の調べたこと、体験したことなどを、正確に伝える」
ことを目的とした
「報告文」
です。
テーマ→調べた理由・調査方法→結果→まとめ
という構成を学び、
実際に「時計の仕組み」というテーマで報告文を書きました。
文章をまとめるにあたって、
を参照しています。
今回も、子どもたちが書いた課題作文をご紹介しましょう。
「私は、電波時計について調べました。電波時計ときいてもよく分からないので調べてみようと思ったのがきっかけです。参考にした資料はセイコーミュージアムのホームページです。
この電波時計の電波は時計に時刻を伝えるためのものです。正式には標準電波といいます。標準電波は、日本の二つの局から送信されます。時計はこれをアンテナでキャッチして、文字化します。また、電波時計の特ちょうとして、十万年に一秒のご差しかないといわれています。
よって電波時計は、標準電波で時刻を表していることがわかりました。次は、どのように電波を送っているか知りたいです。」(5年生・Kさん)
「私は、日時計について調べました。なぜなら、日時計がどんな物なのかがわからなかったからです。そこで、セイコーミュージアムのホームページを使って調べました。
調べてみると、日時計は人類が初めて作った時計で、エジプトで発明されたことがわかりました。地面にぼうを立てて、太陽とそのぼうが作るかげの位置によって時こくを知ったそうです。今の時計のはりが右回りになったのは、日時計のかげのいどうが右回りだったからです。日時計は、紀元前四〇〇〇年前たん生したけど、十六世紀ごろには紙せいの日時計やけいたい日時計ができたことを知りました。
今度は、自分で日時計を作ってみたいです。」(4年生・Aさん)
KさんもAさんも、資料に書かれていることを機械的に丸写しするのではなく、
調べたことを理解した上で、
しっかり自分の言葉で書いているのがお分かりいただけると思います。
今回学習してきた「書く力」。
今後の授業でも継続し、
子どもたちにはさまざまな文章に挑戦してもらう予定です。
どうぞご期待ください!