こんにちは!
マリン教室国語科担当の齋藤です。
4回を渡る「思考探求ゼミ」での学習を終えた4・5・6年生。
先週は、毎年恒例「短歌講座」を実施しました。
講師はわたくし、齋藤です。
総合学習室アビリティでは、
国語科担当の私が歌人として活動している関係から、
毎年子どもたちに短歌づくりにチャレンジしてもらっています。
作品は福島県歌人会主催の福島県短歌祭ジュニア部門に応募し、
毎年入賞者を輩出しているのです!
今年度は、
これまで2回にわたって入賞している5年生の木村恩生さんの作品をとりあげて、
短歌って何?
というお話から始めました。
子どもたち、真剣にメモをとっています!
今回授業のなかで取り上げた木村恩生さんの
コンクールむねのふうせんわれちゃいそううまくひけたよわれなかったよ
という一首。
恩生さんが小学2年生の時の作品ですが、
子どもらしい素直な言葉づかいで詠われていながら、
大変にレベルの高い作品です。
まず、コンクール前の緊張を、
「むねのふうせんわれちゃいそう」
という比喩(隠喩)で表現していること。
たった三十一音のなかに、
「コンクールで演奏する前」と「無事に演奏を終えた後」
という時間と場面の展開があること。
「うまくひけたよわれなかったよ」、
とはずむように歌われている下の句の、
韻律の心地よさ。
私はもう20年以上短歌をつくっていますが、
ここまでの歌は大人でもなかなかつくれません。
自分たちと同じアビリティ生の作品とあって、
子どもたちも例年以上に興味をもって、
真剣に話を聴いてくれました。
その後は、いよいよ実際に短歌づくり。
今年もとても素敵な歌がたくさん生まれました。
短歌祭が楽しみです!!