初等部マリン教室です。
先日の実感算数の授業でのこと。
飛び級で実感算数を受講している年長生K君。
ホップグレードを修了して、今は掛け算単元を進めています。
ご存知の通り、実感算数での掛け算は九九を知らない状態で、2桁、3桁の掛け算まで思考してもらいます。
当然掛け算筆算なども知りません。
それは、実感算数は掛け算を「多角的にものごとを捉える力を獲得する機会」
「自分の能力を全開させて、新たな能力を獲得する機会」と捉えているから。
そんな中、K君、125×7という問題を見て、下のようなメモを書き出します。
お分かりになりますか?
125×7を、130を3つ分、120を3つ分、125を1つ分と分解しています。
そして最後に合成をしているのですが、125を130と120に分けたのには驚きました!
鳥肌ものです!
アビリティで実感算数を始めてから10数年、初めて見るアプローチにスタッフ一同驚愕!
だからといって、通り一辺倒に同じ考えばかりするのではなく、67×6は70×6ー3×6のような思考を見せてくれます。
様々な角度から問題解決のアプローチ。いや〜、すごい。
39×8を思考する姿を是非ご覧ください!
「教えないからこそ、人は想像し、創造するようになる」とはピグマリオンの伊藤先生の言葉ですが、まさに!といった感じです。
子どもだからといって周りの大人が勝手に限界の壁や蓋を設けてしまうこと、手助けしすぎること、教えてしまうことの愚かしさ、子どもの能力・可能性は無限大であることを改めてK君に教わりました。
だからこそ子どもたちの能力を引き出す適切な環境と材料が大切なんですね。