今日は実感算数の授業から。
小数の乗除について文章題を進める小学2年生。
問題は、「1リットルの重さが0、94kgの油があります。この油4、5リットルの重さは何kgですか?」というもの。
大人が見れば、0、94×4、5といった立式は浮かぶと思いますが、この問題に挑戦しているのは小学2年生です。
さて、どうするのかと思って様子を見ていると、おもむろに、「0、47 1、88 3、76」といったメモを書き出し、答えを「4、23kg」と解答。
「なかなか、面白そうなメモじゃないか」と思い、「どんな風に考えたの?」と聞くと・・・
0、94の0、5が0、47、
0、94の2個分が1、88、だから4個分だと1、88が2個分で3、76、
0、47と3、76を合わせて4、23kg
と考えたそうです。
う〜む、すごい!
まず「0、5が半分である」という概念をここまでのカリキュラムで獲得していること、そしてそれをしっかり活用していること。
0、94×4についても、自分が知っている掛け算の本質的理解(加法で解決が出来る)を活かして考えていること。
筆算というテクニックに頼らなくても(実際、筆算は知りません)、自分が持っているものを組み合わせて、新たな問題を解決する姿勢。
実感算数を通して獲得してもらいたい「自分で解決する逞しい学力」「問題解決能力」をまさに体現してくれました!
実感算数教育法では、文章問題までくれば、特に指導することがありません。
問題解決能力を育てるための、つまり、文章問題を解けることを目的としている方法だからです。ここに至るまで、小数の意味を理解させたり、数の関係を理解させたり(理解させたというより、本人が獲得していくのですが)、処理方法として計算方法を学んできたのは、文章問題を解けるようにするためです。
ですから、計算問題だけできて、文章問題ができないというようなことがありません。計算テクニックを指導しているわけではないからです。
これからも、実感算数を通して、「わかった!」「できた!」という喜びと楽しみを存分に感じてもらいます!!
思考している様子が凛々しい!!