今日は久々に実感算数に関するお話です。
年中から通ってくれている小学2年生の男の子E君。
とにかく、考えることが大好きで、初めて見る問題も「まずは自分でやってみる!」という逞しい姿勢を見せてくれます。
そんなE君、先日の授業では、分数÷整数の問題に挑戦。
学校では6年生で習います。
ただし、E君は、「整数を分母に掛ける」というテクニックは一切知りません。
カリキュラム的に、「分数とはどういったものか?」を折り紙を使うなどたっぷり実感して学び取ってはいますが、分数÷整数は全くの初。
にも関わらず、8/11÷4のような問題を、こともなげに2/11と答えます。
11個に分けたうちの8個分を4人で分けるから、当然一人分は2/11となるのですが、そこには「整数を分母に掛ける」というテクニックはかえって邪魔になりますよね?約分する手間も出ますし。
分数や割り算の本質的な理解が獲得できていれば、こちらが「教える」ことなどしなくても、自分で獲得していってしまうんです。
順調に問題を進めるE君、6/7÷12では、鉛筆が止まります・・・
「さあ〜て、どうするのかな〜(ニヤニヤ)」と思いながら、様子を見守ります。
すると、おもむろに、0,5/7と答えるじゃありませんか!
「おおっ!そうきたか!」と思わず唸りました。
6個(分子)を12人で分ければ確かに半分になる、半分が0,5というのは思考力学材の「タイル」を通して知っていますから、まさに「自分で解決する逞しさ」!!
これぞ実感算数を通して獲得してもらいたい姿勢です。見事に体現してくれました!
でも、ちょっと意地悪して「分数では小数を使えないんだよね〜」と敢えてさらなる思考を促します。
すると・・・
きっちり1/14と書き表してきました!
「教わる」のではなく、「学び取る」からこそ可能な実感算数の醍醐味を感じた一コマでした!!