マリン教室長平井です。
木曜日の実感算数での授業のこと。
これまでもブログに何回か登場したことのあるR君。
年中からピグマリオン学育に触れ、小学1年からは実感算数、1年生の途中からは週2回実感算数に通ってくれています。
ホップグレード、ステップグレード、ジャンプグレードを修了し、今はプラス学材の「整数の性質」
倍数、公倍数、最小公倍数、約数、公約数、最大公約数を学んできて、今回は連除法により最大公約数、最小公倍数を求める単元。
連除法の考え方を1つだけアドバイスをすると、あとは自分で進められてしまいます。
普段から「教わらない」「自分で考えるのが当たり前」になっているからこそ、1つ聞けば十分ですなのですね。
問題は36、90の最大公約数、最小公倍数を求める問題から徐々にレベルアップし・・・
最後には、72と96と120と144の最大公約数、最小公倍数を考える問題に・・・
当然ですが、手は貸しません。見守るのみです。
その時に、R君が考えた形跡がこちら!
最後の掛け算にしても、三角や四角や円や星などを使って組み合わせを作り、180×48まで持ってきて、それも180×40は、180×10=1800、だから180×20が3600、したがって180×40が7200となり、180×8は、180×10−180×2で考えて、最後に合成!!
掛け算九九は知っていて(ところどころ怪しいところもありますが・・・ごめんねR君)、掛け算筆算などは一切知らない彼。知らないから自分の知っていることで何とかしなければなりません。まさに「知恵」「活用力」
自分がこれまでに経験してきた掛け算概念(実感算数をご存知の方は掛け算も自分で獲得していることはお分かりいただけると思いますが)をフル動員した見事な自己解決!!
しかも、彼に取って、これは「お勉強」ではなく、「ゲーム感覚」つまり、楽しいものなのです。だから、様々な記号をつけて楽しんでいるんですね。
その後は、「素因数分解」
こちらも当然教えません。自分で読み取り、感じ、体験を通して、理解してもらいます。
下の写真は、素数、素因数分解について書かれていることを読んでいるR君。凛々しいですね✨
教わったことは身につきません。学び取ったものしか身にはつかないのです。
実感算数を通して、獲得してもらいたいのは、「わかった!」「出来た!」という体験・楽しさを通して、「自分の力でものごとを考えて解決するたくましさ」です。
まさに、それを体現してくれているR君。このままず〜っと「思考することが大好きな子」でいてね。