こんにちは!マリン教室の齋藤です。
読書クルーズ夏の特別講座「みんなが知らない新美南吉」。
第2回目は、「花のき村とぬすびとたち」というちょっと長いお話にチャレンジしました。
はじめに、この物語のタイトルになっている
「ぬすびと」という言葉を取り上げ、
グループに分かれて国語辞典で言葉の意味を調べました。
そして、自分たちが思い浮かべる「ぬすびと」はどんな人かをワークシートに書き出しています。
・ぬすびと「たち」だから、たくさんいるんだ!
・悪い人
・こわい
・いじわる
……などなど。
ちなみに、日本に限らず世界各地の昔話や物語には「盗人=泥棒」がよく登場します。
そして、なぜか子どもたちが大好きなのです。
(鬼ごっこの「ドロケイ(泥棒と警察)」も、世界中にあるそうです。)
さて、今回のお話にはどんな「ぬすびと」が登場するのでしょうか。
前回読んだふたつのお話よりも大分長いのですが、
子どもたちに「最後まで読めるかな?」とたずねると、
みんな張り切ってお話の世界に入っていってくれました。
読み聞かせの様子がこちらです。
(いつもこんな感じで私がお話を朗読しています)
この物語の主人公はぬすびとの「かしら」なのですが、「花のき村」で改心します。
改心のきっかけとなるのが、
登場する不思議な子どもと子牛です。
どのようなお話かは、ぜひ皆さんも読んでみてください。
読み終わった後、
子どもたちがみんなほうっと息をついていたのが印象的でした。
新美南吉という作家の人間に対する信頼や愛情が、
とても美しく、あたたかく描かれた作品だと思います。
実は、先日7月30日は新美南吉の誕生日でした。
今年で生誕110年を迎えます。
新美南吉の作品は、
まさに「100年読み継がれる名作」なのです。
子どもたちが大人になった時、
「ああ、夏休みに新美南吉のお話をみんなで読んだな」
「あのお話、好きだったな」
と思い出してくれたら、
そしてまた次の世代の子どもたちへと手渡していってくれたら、
これ以上嬉しいことはありません。
さて、秋には、親子で参加していただくことができるイベントも企画中です。
読書クルーズでは、
これからも子どもたちと一緒にたくさんの本の扉を開いていきますよ!