こんにちは!
2023年度のウィンターセッション、「学力の種」の最後は「漢文読解編」です!
まずはみなさんも、この漢文(論語)を読んでみてください。
あることわざの元になった、
孔子とその弟子、子貢(しこう)のやりとりです。
5、6行目の数字や漢字に気づくとわかるかな?
そう、
一を聞いて十を知る
ですね!
さて、では孔子と子貢さんは、どのような会話をしたのでしょう。
このウィンターセッションですっかり手に馴染んだ漢和辞典を使って、
みんなで解読だ!
子、子貢(しこう)に謂(い)いて曰(いわ)く、
「女(なんじ)と回(かい)と孰(いず)れか愈(まさ)れる。」
対(こた)えて曰(いわ)く、
「賜(し)や何(なん)ぞ敢(あ)えて回(かい)を望(のぞ)まん。
回(かい)や一(いつ)を聞(き)いて以(も)って十(じゅう)を知(し)る。
賜(し)や一(いつ)を聞(き)いて以(も)って二(に)を知(し)るのみ。」
子曰(いわ)く、
「如(し)かざるなり。
吾(われ)と女(なんじ)と如(し)かざるなり。」
さて、この「宮沢賢治編」、覚えていらっしゃいますか?
アビリティの「学力の種」〜宮沢賢治編〜
ここで、
「いう」という言葉、漢和辞典で表記を調べると
言 曰 云 謂 道 の5種類ある!
ということを既に学んでいる子どもたち。
この漢文でも、
子、子貢(しこう)に謂(い)いて曰(いわ)く、
と2種類の「いう」が使われています。
「子」は「先生」。
「子貢」はお弟子さんの名前……。
「そうか!先生が子貢に話しかけておっしゃったっていう意味だ!」
実は漢和辞典で調べると、
「謂う」は「つげる」「話しかける」という意味があるのです。
みんな大興奮!
こうして漢字の一つひとつに意味がある、と知っていれば、
これから学んでいく漢字にもさらに好奇心を持ち、
意欲的に学んでいくことができるはずです。
学ぶこと、考えることの楽しさをたっぷり味わった冬。
これからの子どもたちの成長が、
ますます楽しみです!
さあ、3学期もいっしょに頑張ろう!