こんにちは!国語担当の齋藤(周)です。
秋といえば、読書の秋。
昨年度も大変好評をいただいた、
「親子で楽しむ読書クルーズ」を、
今年も開講しました!
教室のホワイトボードも、
いつもとちょっと違います。
今回のテーマは、
童話集『注文の多い料理店』が刊行されてちょうど100年目を迎える、
宮沢賢治です。
一冊の本が100年にもわたって読み継がれるって、本当にすごいことですよね。
実は私も小学生時代に出会ってから宮沢賢治の世界が大好きでして、
夏休みには花巻市にある宮沢賢治記念館にも行ってきたのですよ。
ということで、
今回は賢治先生からのこのようなハガキを用意しました!
もうおわかりですね。
今回みんなで読んだのは、
この季節にぴったりな
「どんぐりと山猫」です。
この「どんぐりと山猫」というお話、
実は、数年前にも夏の特別講座で読んでいます。
その時には子どもたちだけだったのですが、
今回はお父さん、お母さんと一緒です!
このはがき、
みんなでワークシートに書き写したり、
声に出して読んでみたりしましたよ。
う〜ん、読めば読むほどやっぱり変!
……さてみんな。
山猫さんから「来てください」とお願いされたけど、どうする?
お父さん、お母さんとも話し合ってみよう。
「怖いから行かない」
「明日?学校があるもの、行けないよ!」
「でも<めんどなさいばん>って、気になる・・・ちょっと行ってみたいな。」
そんなお話をしてから、
物語の世界に入っていきました。
物語の主人公、一郎くんは当然出かけていきます。
そこで待っていたのは、
山猫とその従者、そして、
たくさんのどんぐりたち!!
このどんぐりたち、
「一番立派などんぐりは誰か決めてくれ」
と言うのです。
さあ、一郎くんと一緒に考えよう!
……さあ、アビリティのみんなの「申し渡し」は?
「大きなどんぐり」
「賢いどんぐり」
「運動が得意などんぐり」
「リーダーシップのあるどんぐり!」
おお、さすがアビリティ生です。
では、一郎くんはなんと言ったのか……?
それはぜひ、このブログをお読みの皆さんも本を手に取って読んでみて下さい。
「そうくるか!」
という「申し渡し」に、
みんな笑ったり、感心したり。
とても盛り上がりました。
そして最後、
一郎くんと一緒にこの
「めんどなさいばん」
に参加してくれたアビリティのみんなにも、
「黄金(きん)のどんぐり」
をプレゼント!
終了後には、
みんなでティータイム。
読書クルーズを受講している子どもたちの作品をゆっくりみたり、
展示した宮沢賢治の関連書籍を手に取ったり。
いつものアビリティとは少し違う、
ゆったりとした時間を過ごしていただきました。
総合学習室アビリティではこの読書クルーズのみならず、
様々な良書との出会いを提供しています。
その中でも私たちと同じ東北に生まれ、
独自の文学世界をつくりあげた宮沢賢治は、
小学生の子どもたちにぜひ出会ってもらいたい作家の一人です。
宮沢賢治は自らが心の中につくりあげた美しい理想郷を
「イーハトーブ」
と名付け、そこを舞台とした多くの童話を生み出しました。
面白くて美しくて、ちょっとふしぎな宮沢賢治の世界「イーハトーブ」への旅。
これからも、みんなで楽しんでいきます!