実感算数 面積の学習
こんにちは!スタッフの熊谷です!
明日から梅雨のような天気になってくるという噂もありますが…
マキバには毎日子どもたちが一生懸命取り組んでいる姿があります
今日は小学3年生の男の子コンビについて
現在面積の学習に取り組んでいます。
「面積を求める」というと、真っ先に「縦×横」が浮かんできますよね?
これは長方形の面積を求める公式です。
では平行四辺形の面積を求める公式は…?
台形の公式は…?
ひし形の公式は…?
思い出すのに時間がかかる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか
それは、面積を求める公式を「知識」として「覚えて」いるためです。
「知識」は忘れてしまうと使いようがありません。
実感算数では「知識」を教え込むのではなく、これまで学習したことをフル動員して、どうすれば面積が求められるかを考えてもらいます。
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前述の男の子コンビ、「縦1cm・横1cmの正方形の面積が1㎠」ということは知っています。
「縦5cm横7cmの長方形の面積は」という問題であれば1㎠の紙が縦に5枚、横に7枚並ぶから「5×7=35枚」つまり「35㎠」と分かります。
掛け算の考え方で面積を求め、ここで始めて「縦×横」で長方形の面積が分かるということを理解します。
では平行四辺形はどうしましょう。
今分かっているのは「縦×横」のみです。
平行四辺形には斜めの線があるため、そのままでは計算できません。
「じゃあどうする?」 → 「あ!ここ切って動かすのか!」
ということで底辺に垂直な部分の長さが分かれば、それが縦の長さになります。
結局「縦×横」という計算で平行四辺形も求められるということが分かりました。
続いて台形です。
上底と下底の長さが違うので、これもそのままでは求められません。
これまで学び取ったのは長方形と平行四辺形の面積の求め方。
台形の隣に、同じ台形を逆さにしてくっつけると、平行四辺形ができることに気づきます!
すると、あの呪文のような
(上底+下底)×高さ÷2
が、なぜそうなるのか、これまで学び取ったことだけで考えることができます。
最後にひし形。
ひし形を4つの三角形に切り、その外側に同じ三角形をくっつけます。
すると、きれいな長方形が出来上がり、縦×横(縦の対角線×横の対角線)で長方形の面積が求められます。
あとは最初にくっつけた三角形の分を割ってあげると。ひし形の面積が出てきます。
ということで、「対角線×対角線÷2」という公式につながります。
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これらのことを小3コンビは、自分たちで学び取っていってくれます。
「どう考えたの?説明して」「すごいね!天才!」
この声掛けだけで授業が進んでいきました
実感算数において「自ら考え、学び取る」ことが身についている証拠ですね。
今後ますますの成長が楽しみです!