実感算数の『かけ算』
こんにちは。マキバ教室教室長の佐田です。
夏休み頃から、2年生たちは、かけ算の学習に進んでいます。
実感算数の『かけ算』は、従来の九九を覚えて・・・といった学習方法とは違い、加減計算を使ってかけ算の意味を本質から理解していきます。
例えば、8×8は、
*8が2個で16→4個で32→8個で64。
また
*8が10個で80から2個分の16を引いて64。
など、考え方は十人十色
問題毎に新しい考え方を発見し、楽しんでかけ算に触れていきます。
このように考えて、先日2桁×1桁の学習に入った、ピグマリオン歴3年の小学1年生R君
どのように考えるのか、私も楽しみに見ていると、メモ無しで次々に答えを書き出していました。
【56×3】は50が3個と6が3個にわけて考え、
【19×3】は20×3にしてから3を引いたそうです。
そして、驚いたのが、【83×7】の問題。問題を解きながらの独り言に耳を傾けると、
「415と、166でしょ・・・」
と小さくつぶやきました。
答えを書き終わった後にどう考えたのか書き出して説明してもらってようやくつぶやいた数の意味がわかりました。
83が10個で830を半分にすると5個分の415になり、そこに、83が2個分の166をたしたそうです。メモ無しで!
R君はまだ九九を覚えさせていないので、これらを今まで学習してきたたし算・ひき算や、合成分解能力を応用し、“解決”しています。
九九を覚えていない分、柔軟に数量を考えながらその本質を掴んできてくれていますね。
3桁×2桁の暗算も、どのような考え方を出してくれるのか、楽しみです
実感算数のかけ算は、わり算や、面積、倍数約数なども同時に学べます。
分断された学習ではなく、連続性のある学習にすることで、可能性はどんどん広がっていきますね。