教わるのではなく、学ぶということ
こんにちは。教室長の佐田です。
今日は、幼児~実感算数と3年目に入る小学2年生の男の子との授業です。
わり算の学習をこの2か月進めてきましたが、今日は最後のまとめの文章題に取り組みました。
(2)の問題
「長さ30mのテープを16cmずつに切り分けます。このとき、テープは何本できて、何cmあまりますか。」
この問題は、
“30÷16=1・・・14”
と言うように単位を見ずに答えてしまう間違いがよく見られますね。
今日の私も、「単位をよく見てみようね」の一言を、心の中に用意していました。
がっ!
H君は、この問題を読み終わった後、一度30mと式を書こうとしたところで手を止め、
「1mだと100cmだから、6本作れるのか~」
と一言ポツリとつぶやきました。
このメモ、わかりますか?
まず、30mと16cmの大きさの違いに気が付いたH君は、自分で考え易い様に1mごとにしてみようと思いついたそうです。
1m=100cmだから、100cm÷16cm=6本・・・4cm
これが30個分なので
6本×30=180本
ここであまり4cmの存在に気が付きます。
4cm・・・・・これも30個ある!と気が付くと
4cm×30個=120cm
120cm÷16cm=7本・・・8cm
よって答えは、187本になり、あまりは8cm
ここまでこの1問に10分かかりました。
最初の時点で私があの一言を彼に伝えてしまっていたら、3分で終わったかもしれません。
しかしこの10分間で彼は、数量、わり算の答えの意味、あまりの数が表すものについて、今まで学習してきたことを基に自ら考え導き出してくれました。
彼の自信にも繋がったようです。
少し難しそうな問題に出会ったとき、今までの経験や積み重ねてきた学力を使い、一つ一つ解決していく。この今までの経験を次のステップに自分から発展させることができるようになってくると、また一段と学習への意欲が高まりますね。
次の単元の学習でも、どんな成長を見せてくれるのか、楽しみです。